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たまごの読書記録(2023.4月)

公開日:2023/05/02


4月の読書記録でございます!!
1月から読書を心がける生活をしていますが、昔の本好きだった気持ちが蘇ってきて、いい感じに続いています。
読書は色んな世界観に浸れるのがいいですね!
すごくいい話に出会った時の震える感動や、色々考えてしまう余韻も改めて思い出しました✨

読書記録をまとめるために使っているのは「読書メーター」というサイトです!
見やすくまとめることが出来て、とてもいいサイトだったので、読書家の皆様はよかったら使ってみてください!!


①伊坂幸太郎他「Story Seller」(出版社:新潮社、発売日:2009年1月28日)

有名作家の短編集で、ところどころの言い回しから連作のセカンドストーリーなのかなと感じます。
最初から惹き込まれる作品ばかりで、有名作家さんの実力を感じます。

なにより、終わりの数行で「そういうこと!?」と言いたくなるような作品ばかりで、
きっと私は扱いやすい単純な読者だろうな~と思いました(笑)
以前は好きでよく読んでいた作家さんと再び巡り合い、好きだった気持ちを思いだせたのもよかったです。

②アガサクリスティー「春にして君を離れ」(出版社:早川書房 、発売日:2004年4月16日


狭い世界で生きている主人公ジェーンは、自分が正しいと思うことが全てであり、
他人にも知らず知らずのうちにそれを強要して生きています。
ジェーンはそんな人生に大満足なのですが、周りの人はジェーンを憐れむように見ていて、
この人に何を言っても無駄だと、家族含め全員が諦めているのです。

ジェーン、なんて可哀想なんだろう…と思ってる自分もまた、同じなのではないかと思ってしまって、
自分は客観的に見えていると思っているようで全然なのかもしれないな、、と考えさせられました。

題名はシェイクスピアの詩の一節で、本文にもよく出てきますし、最初に綻びを感じ取るのも詩がきっかけです。

主人公の夫ロドニーが、他の女性に抱いた密かな恋心を自覚したときにも詩を引用して、
「可憐なる五月の蕾、、、でも今は10月じゃないか!」とか、
「春にして君を離れ、、、でも今は11月だわ!」とか、
表現がすごく綺麗で、シェイクスピアの詩を知っていたらもっと深く読み込めるのに、、とちょっと残念です。

ジェーンは、自問自答の末「ロドニーに謝罪しなきゃ!!」と思うのですが、ふと日常に返ってくると、
全部妄想だったのかも、、と、これまでと同じ人生で平穏に暮らす方に流れてしまいました。

ロドニーは、恋した相手のことを「すごく勇気がある人だ」と言い、
ジェーンは「勇気なんてあってもしょうがないじゃない、あんなに不幸で」と下に見ているところがあるのですが、
どんなつらいことがあっても、自分が決めたことを貫き通すという「勇気」がないと人生を変えることはできず、
ジェーンは勇気がなかった(軽視していた)故に、その機会を逃してしまうことになったのです、、

転職するなり資格を取るなり、何をするにも変化には色々な課題や障害がつきもので、
それらをすべて受け止めてやる!という勇気を持つのはそう簡単ではないですよね。
私も楽な方に流されて何度も後悔してきたので、少しずつ勇気をもって立ち向かっていきたいと思います。少しずつ(笑)

③ロンブカトー「わたしの外国語学習法」(出版社:筑摩書房、発売日:2000年2月1日)


ちょうど英語やフランス語に力を入れたい!と思ったタイミングで本の予約が回ってきてよかった!
は私第1外国語で英語、第2外国語でフランス語を習ってきましたが、結局どちらも満足に習得せずに修了しました。

そもそも「習得」とは、読む聞く話す書くの4技法全てを兼ね備えなければならないので、
週1~2時間ぼんやり触れるだけではダメなんですよね、、、

筆者の方は、多読かつ熟読で様々な言語を身につけていきますが、その方法が全部書かれている贅沢な本でした(;゚Д゚)
通訳者としての仕事についても様々なエピソードが語られていて、改めて言語に対する熱量が上がりますね~
英語とフランス語の習得に向けて、今度こそ、、今度こそ頑張ります(笑)

④安藤ホセ「ジャクソンひとり」(出版社:河出書房新社、発売日:2022年11月16日)


様々な本の賞の候補作ということで、話題になった作品。
今年に入って古めの作品しか読んでいなかったので、言葉の端々に若さ?タイムリーさ?を感じました(笑)

そしてすっごく刺激が強かった。。。
性描写、差別的描写(いずれも暴力多め)が結構あって、目を背けたくなりますね。

「日本人にとって黒人ミックスの区別はつきにくい」ことを利用したどんでん返しストーリーですが、
最後ラスボスっぽい人に「ま、顔認証で全部わかっちゃうけどね!!」というセリフに、
これまで起こしてきた色々の小ささというか、己の虚無感を感じてしまう気がします。。。
真意を読み取れているか分かりませんが(笑)



サムネのあきらくん、すごくかわいいですよね!!
あきらくんは色んな表情を見せてくれるので、シャッターチャンスを逃さないように毎日必死です📷

今回もありがとうございました~!!